遠いアメリカの地で起きた南北戦争と戊辰戦争は、一見何の関係も無かった様に思えるんですけど、実は大きな関わりがあったんで
すね。
南北戦争は1862年~1865年、戊辰戦争は1868年~1869年と時期は被っていません。
日本と最初に条約を結んだのはアメリカでしたが、南北戦争という未曽有の内戦の為、日本どころの話ではなくなりました。
しばらくの間、日本に対するアメリカの影響力が薄れ、イギリス・フランス両国の影響力が強まります。イギリスが討幕側、フランス
が幕府側に接近していく訳です。
アメリカはこの戦争で大量の最新兵器を開発したり、輸入したりしましたので、戦争が終結するとこれがだぶついてしまうんですね。
そこでこれをどんどん日本に輸出する訳です。アームストロング砲や、ガトリング砲などが有名ですね。
上野の彰義隊なんかは佐賀藩のアームストロング砲でさっくり粉砕されてしまった様ですし、逸話として佐賀藩は最新兵器を駆使して
たった5人で300人もの盛岡藩兵を打ち破ったというのがあります。
まぁ、ここまで来るとちょっとマユツバな感じもするんですが、もし事実だとしたら、これは戦争というより一方的な虐殺ですね。
仕方のないことなんでしょうけど。
戊辰戦争は一年強で終結しますが、この最新兵器の活躍があってこそだったと思います。
大きな目で見れば、多くの犠牲はあったものの、戦争の早期終結はその後の日本の躍進に向けてかなり重要だったといえるでしょう。